新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
『──君を助けるから』
ぼんやりと頭の中で響くのは、子供にしては力強い声だった。
私はそれからなんとなく、このネックレスをお守りのように、毎日肌見放さず身につけている。
あの男の子の言葉のとおり、このネックレスがどんなときも、私を守ってくれるような気がしているのだ。
今ではもう、身につけていないと落ち着かなくて、習慣になっているようなものだけれど……。
「──でもそれ、一昔前のLunaのジュエリーだよな」
「え?」
「今はもうないデザインだけど、多分……うん、そうだと思う」
けれど次の瞬間、思いもよらない根岸さんの言葉に現実へと引き戻された。
弾かれたように顔を上げれば、私の胸元で光るネックレスをジッと見つめる根岸さんがいる。
「初めて見たときに、ああ、花宮はLunaのネックレスつけてるんだって思ったんだけど……」
このネックレスが……Lunaのジュエリー?
まさか、そんなこと、あるはずがない。
一昔前のLunaのジュエリーといえば、ブライダル中心の高級品ばかりだ。
そんなものを記憶の中の小さな男の子が持っているはずがないし、ネックレスにもLunaのロゴは刻まれていない。
……何より、年数が経っているせいだけではなく、大人になった今見ると、完成度がどこか低い代物なのだ。
手作り感というか、ハンドメイド感があり、決して店頭にそのままで並べられるような商品ではないと思う。