新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「すごいよね……」
思わずぽつりと呟いてから、窓の外に目をやった。
ここまでは、ほぼ、ネットで手に入れた情報だ。
今の世の中、知りたいことはなんでも簡単に知ることができて便利な反面、恐ろしい。
「はぁ……」
硝子張りのエレベーターから下を見れば、眼下には煌めく夜景が広がっていた。
つい溜め息が漏れたのは、自分が立っているこの場所が、到底場違いな場所に思えたからだ。
それでもここまで来て、引き返すわけにはいかない。
今更予定をキャンセルするのも……さすがに、先方に申し訳が立たない。
そんな私の思いとは裏腹に、乗り心地抜群のエレベーターは目的の階につくと、静かな音を立てて止まった。
最上階にあるスカイラウンジは洗練された雰囲気に包まれていて、やっぱりまるで別世界に来たみたい。
窓の外を見ればニューヨークのようなビル群の灯りが煌めいていて、思わず目を奪われた。
まるで、ジュエリーみたいだなぁ……なんてことを考えてしまう自分は、存外、呑気だ。