新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


「だけど今は、Lunaでの仕事の話も彼のことも、おばあちゃんに話せます。私が話すと、おばあちゃんはすごく幸せそうに笑うから」

「……そっか」

「だから私は、それが嬉しくて……。私もおばあちゃんに話を聞いてもらえるのが嬉しくって、お互いに笑顔になることが増えました」


そこまで言い終えると、私はグラスに口をつけ、お酒を喉の奥へと流し込んだ。

大切な人と、遠慮なく話ができる。

それはすごく幸せなことなのだと、改めて気づくことができたんだ。

そして、それに気づかせてくれたのが、湊だった。

……あの日、私は湊と出会って世界が変わった。

一聴すると大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、決して大袈裟な表現じゃない。


『俺はもっと君には幸せを望んでほしい』


それは、湊に出会ったあの日に湊から言われた言葉だ。

……今以上の何かを望んではいけないと思っていた私に、湊はたくさんの選択肢と希望を与えてくれた。

そして私は彼の言葉の通り、いくつもの幸せに巡り会えた。

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