新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
か、会社の最寄り駅近くなのに……。
「こ、こんなところ、Lunaの誰かに見られたら……っ」
「夜だし、顔なんてよく見えないだろ。大通りからは離れたし、俺に感じてる桜の表情だけは、他の奴らに見せるつもりはないから大丈夫」
「……っ」
湊の言うとおり、確かに彼の腕が私を囲んでいるため、大通り側から私の顔を確認することはできないのかもしれない。
でも、だからといって大丈夫と言い切れるわけではないし、こんな現場を誰かに見られたら、言い訳のしようがない。
「ダ、ダメ……っ」
「本当に? そう言うわりには桜の顔が、どんどん色っぽくなってるけど」
「そ、それは、湊が……っ」
「俺が何? もしも本当にやめて欲しいなら、桜が可愛く俺を止めてみなよ」
「……っ」
「そうすれば、やめてあげないこともない。まぁ……必ずやめるとは言い切れないけど」
「ふ、あ……っ」
ちゅ、と音を立てながら首筋を伝って下りてきた唇は、そのまま強く私の胸元あたりに赤い跡を残した。
桜のチャームの隣に、湊が咲かせた赤い花が咲く。
ダメだとわかっているのに、身体に力が入らない。
本気で押し返さなきゃいけないのに、段々と彼のペースに飲まれていくのが自分でもわかった。