新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「湊はもしかして、これについて何か……」
「……やっぱり、桜は、すごいな」
「え?」
そのとき、そっと私の髪に触れた湊が、小さく笑った。
その笑顔は笑っているのに、とても寂しそうで……胸の奥が、ギュッと強く締め付けられる。
「……それは確かに、Lunaのネックレスだよ」
「どうして……そう、断言できるの?」
「だってそれは……俺が、そのネックレスを作った人間を、よく知っているから」
「湊が……これを作った人のことを……?」
言葉と同時に、伸びてきた手が私の胸元で咲く桜に触れた。
その直後、ソファーに投げ置かれていた湊のジャケットの中の携帯電話が鳴り響いた。
湊の言葉の続きを遮るように、鳴り続ける携帯電話。
しばらく鳴って、またすぐに鳴り出した携帯電話のせいで、なんとなく話の続きをするのが難しくなった。