新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


「……ありがとう」


囁かれた言葉は甘い。

甘くて、優しくて──眩しい彼女から、目が離せない。


「あのキャッチコピー……湊が提案してくれたんでしょう?」


そう言って、薄っすらと涙を浮かべる彼女を見て微笑んだ。

仕事に私情を挟んでまで、大切にしたい言葉をどうしても俺は彼女に贈りたかったんだ。


「桜、愛してる」

「湊、私もあなたのことが好き。……愛してる」


綺麗な涙の雫が一筋、彼女の目尻から零れ落ちた。

それを合図に彼女の唇にキスを落として、首元を締めるネクタイを片手で解く。

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