不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
自然界には〈番〉として、比翼の鳥、連理の枝となって生きるものたちもいる。しかし、彼らは、初めに相手を取りあっても、戦いに負けると他を探しに行ける。
他の者を求めることができないのなら、諦めることもできなくなる。ただひたすらに、その者だけを求める。どれほどの犠牲を出そうとも。
まさに呪いだ。
「生涯を掛けて探しても〈ただ一人〉が見つからない場合は、孤独の苦痛の中で、誰とも結ばれずに生を終える。バーンベルグの男子は、他の女性を求めることはない」
「……」
「愛する者が早逝したら、次の伴侶を選ぶことはなく、子をもうけることもない。バーンベルグ家は、断絶の危機に何度も見舞われながらここまできた」
まゆこはこくりと喉を鳴らした。
ジリアンは女性に慣れていないと言った。女嫌いではなく、〈ただ一人〉がいなかったからなのだ。
呪いによって、どれほどの者が運命を狂わせたのだろう。
他の者を求めることができないのなら、諦めることもできなくなる。ただひたすらに、その者だけを求める。どれほどの犠牲を出そうとも。
まさに呪いだ。
「生涯を掛けて探しても〈ただ一人〉が見つからない場合は、孤独の苦痛の中で、誰とも結ばれずに生を終える。バーンベルグの男子は、他の女性を求めることはない」
「……」
「愛する者が早逝したら、次の伴侶を選ぶことはなく、子をもうけることもない。バーンベルグ家は、断絶の危機に何度も見舞われながらここまできた」
まゆこはこくりと喉を鳴らした。
ジリアンは女性に慣れていないと言った。女嫌いではなく、〈ただ一人〉がいなかったからなのだ。
呪いによって、どれほどの者が運命を狂わせたのだろう。