不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
 王城へ行くのは、ジリアンとまゆこ、ルースだが、そこにジリアンの侍従が数人と、ルースの侍従のテオ、エルマをはじめとしたまゆこの侍女数人が加わる。

 衛兵は行かない。王城には国軍がいるので、もめ事が起きないようにするためだそうだ。

 十日分の着替えや、冬用の別のコートなどを運ぶ荷馬車も数台用意された。

 特にまゆこのドレスは容量が大きいので、衣装箱が何箱も積み上がっている。

「一週間後が魔法闘技で、終了すればすぐに戻るのに、どうして十日分なの?」

 近くに立って荷物の確認をしていたルースに訊いた。

「予備は必須ですし、不測の事態への備えも欠かせません。他にもいろいろ……。あれは国王陛下への献上品です。あちらは他家への贈答品ですね。たまに逢う相手にはそれなりのものを渡すのですよ」

「どこであっても社会的な付き合いは予断を許さないわけね」
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