不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
ルースはことさら明るく言う。
「ジリアン様ならきっとやり遂げられます」
ぎょっとした。彼が一人でやることが前提なのかと。それほど魔法力に差があるということなのだろうが、それにしても丸投げなのか――と。
下を向いた。両手を握りしめて、自分の考えに深く沈み込む。
休憩時間が終了する前だったが、喧騒が一段と大きくなった。
まゆこは、はっとして顔を上げると闘技場へ目を向ける。ジリアンとゲオルグが両端の通路から出てくるところだった。
「え? 次はゲオルグ様とダレル様ではなかったの?」
「さて。どういうことでしょうか」
闘技の世話役となっているフォンダン家の者が中央に出て、闘技場に響き渡る《ヴォイス》の魔法で告げる。
「ジリアン様ならきっとやり遂げられます」
ぎょっとした。彼が一人でやることが前提なのかと。それほど魔法力に差があるということなのだろうが、それにしても丸投げなのか――と。
下を向いた。両手を握りしめて、自分の考えに深く沈み込む。
休憩時間が終了する前だったが、喧騒が一段と大きくなった。
まゆこは、はっとして顔を上げると闘技場へ目を向ける。ジリアンとゲオルグが両端の通路から出てくるところだった。
「え? 次はゲオルグ様とダレル様ではなかったの?」
「さて。どういうことでしょうか」
闘技の世話役となっているフォンダン家の者が中央に出て、闘技場に響き渡る《ヴォイス》の魔法で告げる。