不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
 こういう男に、まっすぐ目を向けられ確信的に口にされると、無条件に信じてしまいそうだ。かといって怒りが消えるわけではない。

「どれくらいかかりそう?」

 考えてみれば、まゆこに魔法力がない以上、ジリアンに頼るしかない。彼の考え次第で決まる運命だ。何と不安定な立ち位置だろう。

 ジリアンは言う。

「……三か月過ぎるまでには。日数で言えば九十日以内が目安だな」

 まゆこは気張っていた肩から力を抜いて、ほぅと息を吐いた。

 三か月分年を取ることになるが、それくらいなら無視できる範囲だ。誕生日が三か月早まったと思えばいい。
< 44 / 360 >

この作品をシェア

pagetop