不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
潔いと感じたので、それ以上は責めることもなくまゆこは次の質問へ移る。
「召喚した理由はなに?」
「……この国のことから話そう。そうでなければ分からないだろうからな」
彼女は黙って頷く。
「国の名はゲルツという。ゲルツ王国だ。国土は広く大陸の北側に位置する。統治は、国王と、貴族で構成された議会によってなされる。国王は血脈に関係なく、その時代のもっとも強大な魔法力を持つ者が即位する。それが古からの定めだ」
「国王一族とか、王家とかはないの?」
「王家はない。最高権力を付与された〈王位〉があるだけだ」
「魔法力が最大級に強いというのが条件なのはなぜ?」
「国の最北端に巨大な障壁が張られている。そこよりもさらに北に広がる樹海から魔物が出てきて、国土と国民を食い散らすからな。そいつらと戦った過去の大戦のあと、北へ追い払って障壁が張られた。障壁は、国王の魔法力で綻びを再生している」
「う……ん……。分かるような分からないような」
まゆこは目の前にあるテーブルに用意されたカップを持ち上げて、一口お茶を飲んだ。いきなりな話で、にわかには信じられない。
「召喚した理由はなに?」
「……この国のことから話そう。そうでなければ分からないだろうからな」
彼女は黙って頷く。
「国の名はゲルツという。ゲルツ王国だ。国土は広く大陸の北側に位置する。統治は、国王と、貴族で構成された議会によってなされる。国王は血脈に関係なく、その時代のもっとも強大な魔法力を持つ者が即位する。それが古からの定めだ」
「国王一族とか、王家とかはないの?」
「王家はない。最高権力を付与された〈王位〉があるだけだ」
「魔法力が最大級に強いというのが条件なのはなぜ?」
「国の最北端に巨大な障壁が張られている。そこよりもさらに北に広がる樹海から魔物が出てきて、国土と国民を食い散らすからな。そいつらと戦った過去の大戦のあと、北へ追い払って障壁が張られた。障壁は、国王の魔法力で綻びを再生している」
「う……ん……。分かるような分からないような」
まゆこは目の前にあるテーブルに用意されたカップを持ち上げて、一口お茶を飲んだ。いきなりな話で、にわかには信じられない。