不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
なにか言いたげだと思うのは、ただの錯覚だろうか。
心臓がどきんっとひときわ大きく鼓動を打ったので、まゆこは戸惑ってしまう。
冷たさと、いきなり覗く優しい雰囲気……って、このアンバランスさに参ってしまう人は多いだろうな……。いえいえ、そんなことを考えているときじゃない。
三つの家から国王が選ばれるのよね。徳川御三家みたいなのかしら。
徳川御三家の間には熾烈な跡目争いがあったはずだ。
「他の家も公爵家なの? あ、魔法力が強いから、公爵なのかな」
「もともとは、〈障壁を守るために同盟を組んだ三つの家〉という成り立ちだ。だから公爵を名乗れるのはその三家しかない。バーンベルグ家、ヴォーデモン家、フォンダン家だ」
「魔法の力を強くするために、それぞれの家同士で婚姻を繰り返したのかしら。いろいろ問題が出そうなんだけど」
「近親相姦のことを言っているのか? それは魔法力を壊すから、ない。力を残していた他の家との結びつきとか、何代も経てから一族の中から選ぶとか、計算づくで、千年かけて血脈を煮詰めてきた。潜在的な魔法力をひたすら強化するために」
強化した中で最上位にいるのが、バーンベルグ家ではジリアンだということだ。
心臓がどきんっとひときわ大きく鼓動を打ったので、まゆこは戸惑ってしまう。
冷たさと、いきなり覗く優しい雰囲気……って、このアンバランスさに参ってしまう人は多いだろうな……。いえいえ、そんなことを考えているときじゃない。
三つの家から国王が選ばれるのよね。徳川御三家みたいなのかしら。
徳川御三家の間には熾烈な跡目争いがあったはずだ。
「他の家も公爵家なの? あ、魔法力が強いから、公爵なのかな」
「もともとは、〈障壁を守るために同盟を組んだ三つの家〉という成り立ちだ。だから公爵を名乗れるのはその三家しかない。バーンベルグ家、ヴォーデモン家、フォンダン家だ」
「魔法の力を強くするために、それぞれの家同士で婚姻を繰り返したのかしら。いろいろ問題が出そうなんだけど」
「近親相姦のことを言っているのか? それは魔法力を壊すから、ない。力を残していた他の家との結びつきとか、何代も経てから一族の中から選ぶとか、計算づくで、千年かけて血脈を煮詰めてきた。潜在的な魔法力をひたすら強化するために」
強化した中で最上位にいるのが、バーンベルグ家ではジリアンだということだ。