不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
「他の二つの家とは、婚姻がなかったの?」
「最初のころはしていた。王を選ぶようになってから、仲が悪化したんだ。当然だな。権力も財も人を争わせる。それでも北に張られた障壁の問題があるから、最強の者が王になるのは変わらない」
「三つの家の中から最強の者を選ぶ……。どうやって?」
「それぞれの家から代表が一人出て〈魔法闘技〉をする。勝者が王になる。総当たり戦だ」
「魔法闘技……。ジリアンはそれに出るのね。大丈夫なの? あの、命とか」
「心配してくれるのか? 相手の生命を奪わないことも規約にある。家の断絶はゲルツ王国全体の損失になるからな。次へ繋ぐ血脈を失わせるのは最大級のタブーだ」
「……そう」
「ただし、後継者を得ている場合はその規約から除かれるし、子をなせる状態なら、どれほどの怪我を負わせても許される。私の場合は妻もいないし子もないから、他家の奴らは後者を選んでくる。生命の安全だけは護られるだろう」
「最初のころはしていた。王を選ぶようになってから、仲が悪化したんだ。当然だな。権力も財も人を争わせる。それでも北に張られた障壁の問題があるから、最強の者が王になるのは変わらない」
「三つの家の中から最強の者を選ぶ……。どうやって?」
「それぞれの家から代表が一人出て〈魔法闘技〉をする。勝者が王になる。総当たり戦だ」
「魔法闘技……。ジリアンはそれに出るのね。大丈夫なの? あの、命とか」
「心配してくれるのか? 相手の生命を奪わないことも規約にある。家の断絶はゲルツ王国全体の損失になるからな。次へ繋ぐ血脈を失わせるのは最大級のタブーだ」
「……そう」
「ただし、後継者を得ている場合はその規約から除かれるし、子をなせる状態なら、どれほどの怪我を負わせても許される。私の場合は妻もいないし子もないから、他家の奴らは後者を選んでくる。生命の安全だけは護られるだろう」