誰からも愛されない

✛✛楓と祖父母


忍と彩心は、お互いに想いあっている。

あまりに、お互いを大事にし過ぎて
しまっていた。

楓は、これでは拉致があがないと
忍に、
「一度、帰ります。」
と、告げ
土曜日の明け方、帰宅した。

それから、怒濤の孤独眠り
目が覚めた?
目覚ましで起きたのは、夜の八時。
シャワーを浴びて
秋山家に出向いた。

そんな楓の顔を見て
祖父母は、驚き
食事を食べさせて
話を聞いた。

祖母は、静かに涙を流していた。

祖父は、腕を組んで
何かを考えていた。
「会長っ、嫌っ、じいちゃん
お願いします。
忍さんを助けて下さい。
このままでは、忍さんは確実に
倒れてしまいます。
あんな忍さんは、忍さんではない。」
と、涙を流しながら話す楓に
「楓。
知らせてくれてありがとう。
年末も年始も連絡ないが
彩心ちゃんと過ごしているのかと
思っていた‥‥が‥‥
二人ともきちんとしてるから
挨拶に来ないのをおかしいとは
思っていた。
だが、例の事もあり、そっとしていたんだ。
それが仇にでたか。
彩心ちゃんの様子を青山君に
聞いてみるよ。」
と、話している間に
ばあちゃんが
「楓。これを忍に。」
と、沢山のタッパを渡してきた。

色んなものが少しずつ入っていた。
おむすびと。
楓は、忍の着替え等を買い
会社に戻った。
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