秘書課恋愛白書
「…わからないの?」
「…わ、私と貴方は上司と部下の関係です。それなのに恋愛に発展したら仕事に支障をきたすと思いませんか?」
支障をきたすからこそ、ウチにはあの社訓があるわけで…
あ、社長は知らないんだった。
「そう?公私ともに良いパートナーになれると思うけど」
「へ?」
真顔で答える社長にたじろぐ私。
「でもまぁ、綾女はもう僕のこと嫌いじゃないわけでしょ?じゃあ後は綾女の問題だよね?」
「は、はぁ…」
超上から目線な社長。
気持ち、少し機嫌が良くなったように見える。
それは良いとして…なんでこんな複雑な関係になろうとしているのか。
「あのですね、社長…うちの会社には社く……」
「キミに嫌と言うほどわからせてあげる。早く僕にオチればいい」
「は、んっ…?!」
社訓っていう規則がございまして…と最後までは言わせてくれなかった。
ニヤリと笑みを浮かべてまたも私の口を塞ぎ、キスの雨を降らせるのだった。