秘書課恋愛白書

「何度も言ってますが私は秘書です!こういうことは仕事じゃな………やっ」



言葉を遮るように私の首筋に顔を埋めてちゅっと軽くキスをした。

社長の吐息が首筋にかかるたびに体はゾクゾクと刺激に敏感になる。



「反論するわりに体は正直だよ」



それは貴方が変なことをするからです!!

毎日毎日、こんな風にセクハラされてたら本当に心臓に悪い。

早死にしそう。

耳まで真っ赤、と囁いて耳たぶを甘噛みして耳の形をなぞるように舌を這わせる。


「もっ…やめ…て」


壁ドンならぬデスクドン。

身動きが取れないのをいいことに社長のイタズラは続く。

しかもこの人…私が耳弱いのを知ってて執行に責めてくる。



「綾女がカワイイ反応してくれるからイジメ甲斐あるよ」

「こんの…ヘンタイっ…!」


ついに私の口から暴言が飛び出した。

一瞬面食らったような顔をしたがそれもすぐに元に戻りニヤリと口元に弧を描くと私のジャケットのボタンに手をかける。

嘘でしょ?!

それはマズイと頭の中で警報が鳴り響く。

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