僕のホシ
「それは1晩泊めてってこと..?」
驚いた颯はそう言葉を返していた。
「うん。けど、あなたじゃなくて右の人。あなたの家。」
何故指名されたのか分からなかった。
俺が話しかけたからか?
そもそも、知らない男の家に泊まりに来ること自体が危険なのに。
まぁ何もしないとは言いきれないけど、こんな子に手を出そうとは到底思えもしないけど。
「よくわかんないけどそれだったら交番の方が良くない?」
俺は軽く面倒臭そうな言い草をした。
俺だってよくわかんないけど、勘が働く。
この子に関わったらダメな気がしたから。
全てが終わるような気がした。
「あなたと話をしてみたいから。」
俺はもっと訳が分からなかった。