嘘つきピエロは息をしていない


 まさか保先生の口からそんな計画が出るとは思わなかった。

 これまでの怠慢っぷりが嘘のようだ。

 学校に来て稽古するよりみんなのモチベーションも上がりそうだし、なによりまとまった稽古時間が確保できた。

「西条くんは、合宿とかって」

 隣まで行き、コッソリ聞いてみる。

「ちょっと厳しいかも。八月も色々と撮影あるから。海外も行くし」
「海外……!?」

 思わず大きな声を出す私の頭を後ろからポンとおさえる、保先生。

「まぁまぁ。一日だけでも。どっか来れそうなら息抜きがてら参加しろって」

 合宿が果たして西条くんにとって息抜きになるかはわからないけれど、先生の提案に大賛成の私は、勢いよく頭を縦に振る。
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