BLUE GIRL

残りの撮影はスタジオにセットされた病室で行う。

早いもので物語も終盤へと突入した。


私の倍の出演シーンがあるユウは忙しそうだった。


それでも私の横を通り過ぎる時に、嫌味や小言は忘れない。



「ユウさんってまだ制服似合いますね」


高校の制服を身にまとったユウには一切の違和感がない。


「後何年かは学生役やれる気がする」


「雑誌のアンケートで少女漫画の実写化をして欲しい俳優ランキング堂々の1位でしたよ」


イケメン俳優と呼ばれ、漫画の中の王子様を文句なしに再現する期待を裏切らない唯一無二の存在だ。


「へぇ。まぁおまえも制服似合ってるよ」


「懐かしいなぁ、制服。うちの高校の制服は特別可愛かったんです」


涼しげな水色のチェックのスカート。
胸元に赤いリボン。

撮影で私が着ている制服は本物を再現して衣装さんが作ってくれたものだ。


「高校に戻りたい?」


「まさか。それよりユウさん、今夜空いてます?」


「…ああ」


辻崎 理子としてユウと向き合おうと思う。

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