BLUE GIRL

ユウは待ち合わせ場所に実家である料亭を指定した。ただあのスキャンダル以来、記者が張り込みをしているらしく、気を付けろという何の対策もない適当なアドバイスを貰った。


立派な料亭にひとりで入る女性はそういないと思いながら、帽子で顔を隠しながら中に入った。


前回と同じ完全個室のテーブルに通される。
既にユウがいた。


大画面でテレビを見ていたユウは私より一足先に現場を出て、珍しく送迎車で帰っていった。



「お邪魔します」


「適当に飲み物頼んでおいたから」


「ありがとう」



改めて話をするとなると緊張する。


シャワーに入ったのかユウの髪は無造作で、スエットという寛いだ格好だった。


「ユウさんは、私の保険証を見てなにを思いました?」


どんな言葉で真実を語り出せば良いか分からず、質問を投げると、彼はテレビを消した。

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