**零れる涙**

パンドラの箱の真実

二人でこの箱を開けよう。



 そしたらきっと、怖くないーーー。

そっと重なり合う手が、箱を持ち上げた。



なんの変哲もない箱の中身は、写真だった。


少し古い写真。
赤ちゃんを抱っこしたお母さんと………。


「父さんだ………」


その言葉に、驚いたのはーー

私だけじゃない……。

目を見開いたおばあちゃんは、進くんを見た。


「この人は、義理の父です」


そして、更に目を見開いたおばあちゃん。




「和夫さんは、相変わらずかい?」


相変わらずーー?
それは、どう言う。


「お酒ですか?
昨夜、カンナが襲われました……」


ぐっ、と感情を抑えた私。

唇を噛み締めた。

そんな私の手を握る進くん。

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