♥バレンタインの奇跡♥
「彩乃ちゃん、恋は早い者勝ち!気を抜いたほうが負けるのよ。わかってる?」

「は、はい…」

永久子さん、凄い気迫…。


わかってるけどさ。
ちゃんと頑張らなきゃいけないってことぐらい。
桃子に負けたくないし。
でもでも、年齢差もあるし、自信もないし、ウジウジだってするし、って感じだもん。

でも…私なりに。
頑張るよ。



ーーー…
ーー…

「はぁー美味しかったわぁ」

「ですねー」

お腹も膨れて満足だし、永久子さんと話せて心もスッキリ。


「永久子さん、ほんとにありがとうございました。話聞いてくれて」

「いいのよ。私と彩乃ちゃんの仲じゃない」

そう言ってニッコリ笑う永久子さんに、私も笑い返す。


今度もしまた雅人達が来たら、永久子さんは私を匿ってくれると言ってくれた。

良かった!これで一安心。


お腹もいっぱいになったし、後は帰るだけ…と、思っていたその時。
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