♥バレンタインの奇跡♥
「ケーキ食べたいなぁ♪」

声が聞こえてきた方向にパッと視線を向けると…


やっぱり…!


桃子だ。

相変わらず、きゃぴきゃぴしてる、きゃぴきゃぴ…。

はぁー…見るだけでこんなにげんなりするなんて…凄いな桃子という存在は。


はっ…!
も、もしや、結人くんも一緒だったりする!?
そう思いまわりをキョロキョロ見回すも、結人くんの姿はなかった。

今日は女子だけのメンバーみたい。

なんだ~結人くんいないのか…。
ちょっとガッカリ…。


席につくと、桃子がこちらに気付いた。

げ…気付かれたよー。


「野川さんと畑山さんじゃないですかぁー♪」

こっち来たし…なんで来るのよ。


「桃子ちゃん、お疲れ様ね~」

「お疲れ様ー…」

自然と笑顔もひきつってしまう。
なんというか、拒否反応というか。


と、桃子がニッコリと私のほうを見て笑った。

な、なんか怖いのですが…
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