♥バレンタインの奇跡♥
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「そんなことがあったの~大変だったわね」

「そうですよー!ほんとヤンキー男めっちゃ怖かった…」

後日、永久子さんにヤンキー男事件のことを話す。


「無事でよかったわ~」

「はい…どうにかこうにか…」

「うふふ。王子様が助けに来てくれたんですもんねー」

「ちょっと永久子さん…!」

王子様って…!
ボンっと顔が熱くなる。
恥ずかしいー…。


「いいじゃなぁーい。また仲が深まるんじゃない?」

「えっ…そ、そうですかね…?」

そうなれたら、そりゃ嬉しいですけど!
それにしても、結人くんの話してるだけでドキドキしちゃう自分…恥ずかしい。


「今日は結人くんと会えなくて残念ねー」

そう。今日は結人くん休みなんだよね。


入れ替わりでくる人は…

「お疲れ様でーす♪」

「桃子ちゃんお疲れ様」

「お疲れ様…」

ライバルの女、桃子。
はぁー。
やはり、見るだけで溜め息が…。


桃子は一瞬だけ笑顔を見せると、ぷいっとあからさまに顔を背け、さっさと行ってしまった。


シーン…。


もうこんなのにも慣れっこだけど。
いつものことだ。
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