♥バレンタインの奇跡♥
もうっ。
何が悲しくてバレンタインの売り場なんて。


………。


でも…床に落ちたチラシに視線を向ける。

きっとお母、私のこと心配して持ってきてくれたんだよね。


確かにこのままじゃヤバイ。
何よりこのままの生活は非常によろしくない。
お金だってない。
何かはやらなきゃと思っていた。
それに、短期バイトだし…とりあえずやるにはちょうどいいのかも…。


チラシを拾い、ジッと見つめる。

んー、でもなぁー!
私はごろんとベッドに寝転がった。

バレンタインか…。
こんなイベント、無くなればいいのに。
何の関係もなくなった自分にとっては、必要のないものだ。

まあ、チョコは好きだけど…。
それに、チョコに罪はない。
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