あなたと私と嘘と愛
1人虚しく座ると坂井さんへの恋心が悲しみに変わっていく。
やっぱり私が何かしちゃったのだろうか?
坂井さんを怒らせることをした?
分からないまま時間だけが過ぎていく。
まさかこんなことになるなんて思わなかった。
そして彼がトイレから戻ってくると私はついに耐えきれず涙目になって顔を上げた。
「亜香里ちゃんごめん、待っ……」
目が合った瞬間硬直した彼に私は無言の沈黙を向けた。
当然私の異変に気付いた坂井さんの顔が驚いたものになる。
「ちょ、どうしたの?なんで泣いて…」
本当に気付いてないんだろうか?
いや気付いてるよね?
「だって坂井さんが…」
よそよそしいんだもん。
さすがに限界だった。
このまま一緒にいたって楽しくない。この状況を上手くやり過ごせるほど私はまだ大人じゃない。
「ずっと変だから。顔色も良くないし、なんでさっきから目を合わせてくれないんですか?」
本音を言うことで余計この状況が悪化するかもしれない。
けど無理だ。言わずにはいられない。