あなたと私と嘘と愛

どれだけ心配性なのだろう…
私はそんなに信用がないの?

少しは私のことを信じてほしいなと思うのだけど。
安否確認と言い私の家に来た坂井さんは、私が玄関の扉を開けるやいなや分かりやすく安堵した表情になった。


「良かった。無事だったんだね…」


それが本当に私の身を案じての確認なのか、浮気の疑いが晴れたことによる安堵なのか分からないけれど、彼からの愛は深い。
改めてそう感じたのだけど、問題はここから。

この状況で優斗と鉢合わせしない訳がない。

玄関先でそんなやり取りをしてると、突然背後からスマートな足音が…


「……亜香里?」


急に名前を呼ばれ驚いたけど、私と坂井さん以外に家にいるのは優斗しかいない。
だから振り返れば当然想像通りの人物が私達の前に現れた。


「おはよう、お客さんかな?」


でも今名前…
初めて呼ばれたことにかなりビックリしたが、そこには普段の優斗じゃない、どこか余所行きの顔した彼が私達を交互に見てる。

< 136 / 471 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop