あなたと私と嘘と愛
それからも坂井さんの束縛は日に日に強くなっていくのが分かったけど何も言えなかった。
その度に窮屈になる感情を大丈夫だと必死に押し込める。
けどやっぱり腑に落ちない違和感が。
何処に行くにも彼に報告しなきゃいけない。
行った先々での写メも送らないと彼は不機嫌になるし、この頃ではそれが前より負担に感じ始めてる自分がいた。
女の子の友達と会うのにもあまりいい顔をしなくなってしまい、次第に窮屈になってくる。
会えば毎回携帯をチェックされるのも嫌だし、毎日の電話やライン攻撃もさすがに辛くなってきた。
私の自由がない。
唯一フリーになれるのはお互いが仕事をしてる時。
それ以外は全て彼の要望通りにしなきゃいけないのだ。
「……亜香里、大丈夫?顔がやばいよ」
バイトが始まる前、真由にそっと声を掛けられた。
私は優れない顔色で振り向いた。
幸いなことに真由とは坂井さんと一悶着あった次の日に仲直りをすることができた。
きっかけは真由からのライン。
「昨日は少し言い過ぎた。彼のことは好きになれないけど、亜香里のことは変わらず好きだから誤解しないでね」
「これからも何か困ったことがあったら何でも言って?話し聞くよ」
それを見て安堵の涙が出た。