あなたと私と嘘と愛

彼女は厳しい面もあるが、何より私を心配してくれた。


「実は昨日も夜遅くまで坂井さんと電話してて…」


寝るのが遅くなってしまった。
最近それがずっと続いてるため、さすがにまだ二十歳という若さでも寝不足気味になってしまう。

どっと疲れが出てきてる。


「それ、止めれないの?」


真由が厳しく顔をしかめる。


「止めたいんだけどね…」


後が面倒くさい。
夜連絡ができなくなると彼は心配して早朝に家まで来てしまうのだ。
この前のように顔だけ見て帰るのだけど、優斗がいない隙を見て玄関でハグやキスを強要してくる。

それが嫌で嫌でしょうがない。
いつ優斗が顔を出すかもしれないのに、坂井さんはお構いなしに私に触れようとする。

それを拒否しようとするとすぐ不機嫌になるし。


「亜香里は俺に触れたくないの?」
「俺に会えても嬉しくないんだね」


かなり面倒くさい。
そんなことされるぐらいなら電話の方がましだと思ってしまう。

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