あなたと私と嘘と愛
探偵の素質でもあるんじゃないのかな?
「だってあのキモ男を嵌める絶好のチャンスでしょ?」
そして今の状況に至るって言うわけなんだけど、一通りの話を聞き2人の行動力には感服した。
まるで刑事ドラマのようだ。
そのあと見たラインにもうーちゃんからの同じ内容文が入っていたため、尚更感心してしまう。
「…なんか、ありがとう…」
ふわふわした感覚で頭を下げた。
皆の凄さにしゅんと脱帽してしまう。
「君、無防備すぎだからね」
「そうそう、亜香里って普段しっかりしてそうで肝心な時に甘いっていうか、抜けてるし」
く、く、く、と真由の笑いが飛んでくる。
何ともたくましい友人だ。
そしていかに自分が甘ちゃんだということを痛感する。
「もしかして、このこと母も知ってるの?」
気まづい感じで優斗を見た。
「悪いけどちゃんと報告させてもらったよ。最悪あの男が逆上して悠里さんにも危害を加えるかもしれないからね。きっと今頃マネージャーやボディーガードの人達がしっかり見張ってくれてると思う」