あなたと私と嘘と愛

ドキリとした。またしても心拍数が跳ね上がる。

「だってほら、今までの状況を考えてみー。普通新婚ホヤホヤの旦那だと名のってる優斗さんを放ったらかして何ヵ月も娘のあんたと二人っきりにする?ほらこの前の旅行だってわざと亜香里と二人きりにしたくてドタキャンしたとかさー」

「ま、まさかっ!それはだって、元々あの二人はそういう契約だったわけで、あの人は別の恋人と…。それ以前にあの人の恋愛思考は普通じゃないから…」

「けどさすがにちょっとやりすぎじゃない?ほらここは冷静になって今までのことを思い返してみなよ。亜香里だって実際のところ疑問に思ったことは一度もなかったわけ?」

「っ、…そ、れは…」

ヤバイ、急激に鼓動がバクバクする。
真由に言われた通り今までのことを振り返ってみると思い当たる節が色々と…

確かにやけにあっさりしてた。優斗は私と二人でいることに抵抗はしてなかったし、むしろ温かく見守ってくれていた。

困った時は助けてくれて、この前の旅行の時だって遠慮する私を制止したのは優斗だ。むしろ積極的に動いてチェックインしたのも優斗。

母のスキャンダルの時だってこっちが心配になるぐらい冷静で、むしろ私のことばかりを気にかけてくれていた。

母だって私が優斗を好きだと分かった時、すんなり「好きにすれば」という態度で私に譲ろうとして…
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