初恋の君に真紅の薔薇の花束を・・・
部屋の扉をくぐり、軽やかに進むジャスティーヌの後ろに続こうとしても、履き慣れないヒールのある靴に、アレクサンドラは自分でも無様だと思うくらいゆっくりとしか進むことが出来なかった。
「アレク、早く!」
ウキウキと軽やかに進むジャスティーヌを羨ましそうに見つめながら、アレクサンドラは階段の手すりにしっかりと掴まりながら階段を一段ずつ降りていった。
馬ならば簡単に乗りこなせるアレクサンドラだったが、ヒールのある靴は馬のように簡単には行かなかった。それでも、もって生まれたバランス感覚をフルに活用し、転びも、足をくじきも、階段から転落という最悪な事態も招かず、なんとか両親のいるサロンにたどり着くことができた。
一足先に一階に降りていたジャスティーヌは、アレクサンドラをサロンの扉の前に立たせると、にっこりと笑みを浮かべてノックした。
『入りなさい』
父の穏やかな声に、ジャスティーヌはアレクサンドラの背中を叩くと扉を開けるように促した。
仕方がないので、アレクサンドラはジャスティーヌに従い扉を開けるとゆっくりとサロンに一歩踏み込んだ。
「アレク、早く!」
ウキウキと軽やかに進むジャスティーヌを羨ましそうに見つめながら、アレクサンドラは階段の手すりにしっかりと掴まりながら階段を一段ずつ降りていった。
馬ならば簡単に乗りこなせるアレクサンドラだったが、ヒールのある靴は馬のように簡単には行かなかった。それでも、もって生まれたバランス感覚をフルに活用し、転びも、足をくじきも、階段から転落という最悪な事態も招かず、なんとか両親のいるサロンにたどり着くことができた。
一足先に一階に降りていたジャスティーヌは、アレクサンドラをサロンの扉の前に立たせると、にっこりと笑みを浮かべてノックした。
『入りなさい』
父の穏やかな声に、ジャスティーヌはアレクサンドラの背中を叩くと扉を開けるように促した。
仕方がないので、アレクサンドラはジャスティーヌに従い扉を開けるとゆっくりとサロンに一歩踏み込んだ。