銀光のbreath 【番外編 追加完了】
セカイの全部が。

痛かった。

悲しかった。

口惜しかった。

苦しかった。

責めたかった。

愛しかった。

苦しかった。

切なかった。

苦しかった。




三年分。詰め込みすぎて、色も形も、なんなのかも分からなくなってた自分の中の大きな塊。
ごめん、洋秋。
こんなもの吐き出されたって迷惑なだけだよね。辛くさせるよね。

ほんとに、ごめん。
けど。今ここで昇華させないと、あたしはもう一生ダメな気がする。
由弦を追いかけたいだけの、抜け殻でおしまいになる。

そんなのは。
誰も掬われない。
由弦も。あたしも。洋秋もみんな。

それがやっと分かった気がするから。



「・・・・・・洋秋。今からあたしが言うこと、黙って聞き流してよ。ただの八つ当たりだから、受け止めなくていいからね。胸だけ貸しといて・・・、由弦の代わりに・・・」
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