月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
そんな事思ったら、滅茶苦茶悲しくなってきた。

「ううっ……」

なんで人を好きになるって、こんなに辛いんだろう。

「うえっ……」

なんでジャラールさんを好きになっちゃったんだろう。

「う、うわああっ!」



なんで私、ここに来ちゃったんだろう………



ん?

何で?

なんでここに来た?


「あっ!」

「どうした?クレハ。」

「私、ジャラールさんに言わなきゃいけない事があるんだ!」


急に泣き止んだ私に、ジャラールさんはタジタジ。

「ジャラールさん!実は私、碧のオアシスの妖精に会ったんです!」

「妖精に?」

ジャラールさんが私の肩を掴む。

「私、言われたんです。この国はもうあの宝石がなくてもやっていけるって。」

「えっ……宝石がいらない?だがネシャートは、あの妖精の力で……」

「それも!妖精のせいじゃないって。もっとネシャートさんの近くに原因があるって!」
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