月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
「ネシャートの……近くに?……」

ジャラールさんはフラッと立ち上がると、ソファーに勢いよく体を放り投げた。

「ネシャートの周りに原因があるなんて、信じられない。」

「ジャラールさん?」

「ネシャートの近くは、俺なんかよりも厳重に警備がはいっているはず。もちろん侍女達も両家の子女ばかりだ。未来の女王を脅かす存在等有り得るわけない。」

「えっ……」

するとジャラールさんは、私を鋭い目で見てきた。


怖い。

もしかしたら、私を疑っている?


「あ、あの……」


どうしよう。

もしかしたら、私、ここで捕まってしまう?
< 183 / 300 >

この作品をシェア

pagetop