替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
*
「いえ、そうではありません。
そこに移動すると、二手目にプリンスが王女に取られてしまいます。」
「え?なるほど、確かにそうだ。
では、この場合はどうしたら良いのだ?」
「このナイトを進めます。」
お茶を飲むとすぐにシェザー盤がテーブルに運ばれて来て、早速、シェザーの特訓が始まった。
ルーサーは私の言ったことを帳面に書き留めるという念の入れようだ。
心底、シェザーが好きなようだ。
私も彼に教えながら、いろいろな手を思い出し、けっこう楽しい時を過ごした。
気が付けば、彼にシェザーを教えるようになって、早くも二週間ほどの時が流れていた。
その間に、弟のマーカスにも出会うことが出来た。
ルーサーより二つ下らしいが、明るく快活で人懐っこい雰囲気の王子だった。
ルーサーとは違い、頭を使うことよりは、外に出て遊ぶ方が好きなタイプのようで、特に乗馬が得意だということだった。
まだ一度しか会ってはいないが、マーカスも印象は悪くない。
ルーサーであっても、マーカスであっても、サキはきっとそれなりに幸せになれるだろう。
そう思うと、なんだか酷く複雑な気持ちになった。
「いえ、そうではありません。
そこに移動すると、二手目にプリンスが王女に取られてしまいます。」
「え?なるほど、確かにそうだ。
では、この場合はどうしたら良いのだ?」
「このナイトを進めます。」
お茶を飲むとすぐにシェザー盤がテーブルに運ばれて来て、早速、シェザーの特訓が始まった。
ルーサーは私の言ったことを帳面に書き留めるという念の入れようだ。
心底、シェザーが好きなようだ。
私も彼に教えながら、いろいろな手を思い出し、けっこう楽しい時を過ごした。
気が付けば、彼にシェザーを教えるようになって、早くも二週間ほどの時が流れていた。
その間に、弟のマーカスにも出会うことが出来た。
ルーサーより二つ下らしいが、明るく快活で人懐っこい雰囲気の王子だった。
ルーサーとは違い、頭を使うことよりは、外に出て遊ぶ方が好きなタイプのようで、特に乗馬が得意だということだった。
まだ一度しか会ってはいないが、マーカスも印象は悪くない。
ルーサーであっても、マーカスであっても、サキはきっとそれなりに幸せになれるだろう。
そう思うと、なんだか酷く複雑な気持ちになった。