替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする
私にはもうひとつ気になることがありました。
それは、シャキアに似た者が、いち早く部隊に気付き、逃げた…ということです。
なぜ、逃げたのでしょう?
もしも、それがシャキアだったとしたら…
この国のために、婚姻するのがいやだということでしょうか?
だとしたら…
私はどうすれば良いのでしょう?
国のために、犠牲になってくれというのはやはり酷なことでしょうか?
私は国王のことを想いました。
実は、私の母と国王は婚姻することが決まっていたと言います。
ですが、そんな折…アーリアの命が下ったのです。
国王は、たいそう悩まれたそうですが、やはりこの国を守ることを選択なさいました。
もう少し早ければ…アーリアの命が下る前に婚姻していたなら、母はこの国の王妃になっていたのです。
国王とマグダナ様と婚姻なされ、数年経ってもお世継ぎが生まれなかったため、母が側室として入りました。
それは母にとって幸せなことだったかもしれませんが、母は産んではいけない女の子の双子を産んでしまいました。
母は嘆いていました。
これは、きっとマグダナ様の呪いなのだと…
母は若くしてこの世を去りました。
決して治せることのない毒に冒されて…
マグダナ様に注意するように…と、母は言い遺しましたが、それがどういう意味だったのかはわかりません。
いえ…予想はついていますが、そのようなおぞましいことは決して口にしてはいけないのです。
たとえ、私がこのまま死んでしまおうとも……
それは、シャキアに似た者が、いち早く部隊に気付き、逃げた…ということです。
なぜ、逃げたのでしょう?
もしも、それがシャキアだったとしたら…
この国のために、婚姻するのがいやだということでしょうか?
だとしたら…
私はどうすれば良いのでしょう?
国のために、犠牲になってくれというのはやはり酷なことでしょうか?
私は国王のことを想いました。
実は、私の母と国王は婚姻することが決まっていたと言います。
ですが、そんな折…アーリアの命が下ったのです。
国王は、たいそう悩まれたそうですが、やはりこの国を守ることを選択なさいました。
もう少し早ければ…アーリアの命が下る前に婚姻していたなら、母はこの国の王妃になっていたのです。
国王とマグダナ様と婚姻なされ、数年経ってもお世継ぎが生まれなかったため、母が側室として入りました。
それは母にとって幸せなことだったかもしれませんが、母は産んではいけない女の子の双子を産んでしまいました。
母は嘆いていました。
これは、きっとマグダナ様の呪いなのだと…
母は若くしてこの世を去りました。
決して治せることのない毒に冒されて…
マグダナ様に注意するように…と、母は言い遺しましたが、それがどういう意味だったのかはわかりません。
いえ…予想はついていますが、そのようなおぞましいことは決して口にしてはいけないのです。
たとえ、私がこのまま死んでしまおうとも……