幼なじみとナイショの恋。
『関係あるわよっ!あなたの子なんて、きっとろくな性格をしていないに違いない!』
『あなた……子供の前でなんてことを!!』
大人が喧嘩をしているのを見たのは、お母さんがお父さんと喧嘩をしていた時以来だ。
どうにか止めなくちゃって、方法を考えていた。
はるくんも同じ気持ちなのか、はるくんははるくんのお母さんの服の裾を持って、必死に引っ張っている。
はるくんのお母さんは気付いていないみたいだけど……。
私には目の前のお母さんが、何だか知らない人みたいに見えた。
お母さんがどこか遠くへ行ってしまう気がして、怖くなってくる。
さらに無力な自分への苛立ちも相まって、とうとうポロポロと涙が出てきてしまった。
『お母さんやめて!もうやめてよ!!前に保育園の先生が、喧嘩はしちゃダメって言ってたよ!!人を傷付けたらいけないんだよ!!』
お母さんの腕にしがみついて、泣きながらそう訴えれば、お母さん達の喧嘩がピタリと止まった。
それからお母さんは、キッとはるくんを睨みつけると、私の腕を強く引いて公園を後にした。
しくしくと泣いている私に、お母さんはなおも釘を刺す。
『もう二度と、あの子に近づいちゃダメ』