幼なじみとナイショの恋。
『結衣!!!』
お母さんの悲鳴にも似た怒鳴り声に、驚きの余り肩がすくんでしまった。
その時見たお母さんは、怒りと恐怖が入り混じったような不思議な表情をしていた。
『お母さ……』
『帰るわよっ!!すぐに下りてらっしゃい!!』
お母さんのただならぬ様子に、慌てて滑り台を下りる私。
地に足がついた瞬間、お母さんに強引に手を引かれる。
自分でも、一体何が起こってるのか、お母さんが何に腹を立てているのかも分からない。
強歩で出口へと向かうお母さんの後を、ただただ必死についていった。
はるくんとはるくんのお母さんの横を通り過ぎようとした時、ようやくお母さんが何に怒っているのかが分かった。
お母さんが、はるくん達の前でピタリと歩みを止めたのだ。
『今後一切、うちの子に関わらないで!!』
『……え?それはどういうこと?』
はるくんのお母さんの眉根がよる。
『そのままの意味よ!うちの結衣をあなたの子なんかと関わらせたくないの!!』
お母さんのその言葉を聞いたはるくんのお母さんの顔は真っ赤に染まり、お母さんのことを激しく睨みつけた。
『あなたが、何を根に持ってるのか知らないけど、子供達には関係のないことでしょう!?』