幼なじみとナイショの恋。
ぶわっと溢れてくる、この感情は何?
さっきまで私の心を埋め尽くしていた不安感が、嘘のように消えていく。
ドキドキして、ちょっぴり胸が苦しくて。
すごくすごく、温かい。
「だから、絶対にそこだけはブレないで。何があっても、どんな状況になっても、結衣は俺の側を願ってて」
まるで大切な願い事をするように、瞳を閉じるはるくん。
額から伝わるはるくんの体温は、私のものよりほんの少しだけ熱い。
そんなことが、許されるのかな?
私がはるくんの側を願ったところで、誰も幸せにはなれないのに?
こんな気持ち、私のわがままでしかないのに?
はるくん。はるくん。はるくん。
本当は私、ずっとはるくんの側にいたいよ。
あなたを失いたくなんかない。
あなたのいる未来を、こんなにも願ってる。
だけど。
だけどそれ以上に、あなたの幸せを心から願っているの。
私の幸せなんかより、あなたの幸せが大切なの。
私なんかじゃ、はるくんを幸せになんてできないのに。
私といたら、はるくんは幸せになんてなれないのに。
こんな私なんかが、あなたの隣にいてもいいのかな?
“はるくんの側にいたい”
“だけど、はるくんには幸せになってもらいたい”
そんな気持ちの狭間で私の気持ちは揺れ、今にも千切れてしまいそうだった。