幼なじみとナイショの恋。

冷ややかな目を向けながら嘲笑まじりにそう言うと、私に背を向け古賀さんは廊下の向こうへと歩いていってまった。


ポツンと一人取り残される私。


古賀さんを追いかけようにも、地面に足がへばりついてしまったみたいに動くことができなかった。


追いかけたところで、弁解する言葉も浮かばない。


こんな私、古賀さんに嫌われて当然だ。


私だってこんな私、大っ嫌いなんだから……。





そして、その日の放課後。



帰り支度を済ませ、とぼとぼと下駄箱に向かっていた私はその手前でピタリと足を止めた。


下駄箱の前の柱に背を預け、スマホをいじりながら、誰かを待っている様子のはるくんを見つけたからだ。



どうしよう……。


はるくんの前を通らないと下駄箱から靴を取り出せないし……。


前を通れば何かしら声をかけられてしまうかも。


いや、今日一日散々避けていたし、それに気づいてるいるならもう声なんてかけてくれないかも。


それはそれで傷つく自信があるんだから、本当に私ってどうしようもない。



ひとまず図書室で時間を潰そう……。



そう思って引き返そうとしたその時。



「結衣」


「……っ!」



私に気づいたはるくんが、もたれていた壁から背を離し、こちらに向かってこようとしているところだった。



……う、うそ……。


はるくんもしかして、私を待ってたの?
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