幼なじみとナイショの恋。
「じゃあ、悠斗は蒔田さんのことを諦めるんだな?」
「……」
「本当に、それでいいんだな?」
真剣な顔で真っ直ぐ俺を見据えてくる翔吾。
「……しつこい」
翔吾の視線から逃れるように顔を背けると、溜息混じりに翔吾が「……わかった」と呟いた。
いいんだ。それで。
きっとそれが、結衣のためなんだから。
俺は結衣に、笑ってて欲しい。
例えそれが、俺に向けられたものではなくても……。
「じゃあお前、部活の後付き合え」
そう言って、ポンと両肩に手を置いてくる翔吾。
キリッと眉尻を釣り上げ、わざとらしく真剣な顔を向けてくる。
「……は?」
「男子会するぞ!」
「……意味わかんねぇ」
「失恋っつったら男子会だろうが!あ!いっとくけど、お前に拒否権はないからな!さ!俺もーどろー!」
有無を言わさず、軽快な足取りで体育館に戻っていく翔吾。
何だ男子会って。
嫌な予感しかしない……。
その予感は、この後見事的中することになるわけだけど……。
*
「つーか正直ぃ!俺ぁ、この間のあの態度だけは、同じ男としてどうかと思うわけぇ!」
「厚木、それコーラだよね?何で酔っ払ってんの?」
……うぜぇ……。