いつか、眠るまで
意識が戻った時、私は保健室にいた。
保健室の先生が、私を見るなり「あら、気がついたのね。」と言う。
「廊下で倒れるなんて、大丈夫?」
廊下……?
あ、そっか。
私、廊下でぶっ倒れたんだっけ?
でも、だとしたら誰がここに私を……?
「お姫様抱っこなんて久しぶりに見たわよ。
びっくりしたわ。ドアを開けるなり『ベット借ります!』って大声で言うんだもの。」
大声で……
それを聞いた途端、わかった。
誰が私をここに連れてきたのか。