いつか、眠るまで
その瞬間、何かが私の中で湧き上がった。
体が回復の道へ進んでる…。
つまり、それは…
まだ、生きられるかもしれないということ。
那音に知らせたい。
今すぐ那音に会いた…
って、違う違う。
別に今すぐじゃなくてもいいんだから。
「未亜ちゃん?どうした?」
突然聞こえた先生の声で我に返る。
「何がですか?」
「顔、すごく赤いけど。」
「へっ?」
頬を手で触って確かめる。
確かに、普段より熱かった。
「し、失礼します。ありがとうございました。」