いつか、眠るまで
結局、その日はゲーセンに行った。
「未亜、何欲しい?」
いつもの口調だった。
って、そうじゃなくて、
なんでいきなりそうなった?
「舞?もう夕方なのに、なんでゲーセン?」
「行きたくなったから。」
って、おーい。
『行きたくなった』って何?
私、何も聞いてないよ?
「まぁ、ぱーっと遊ぼうよ。
最近、楠木くんに捕まってたから全然遊んでなかったし。」
まぁ、それは一理ある。
「…じゃあ、あのうさぎ欲しい。」