いつか、眠るまで
そう言って、指さしたのは、二種類の色があるうさぎのぬいぐるみ。
「舞とおそろいで。」
「よっしゃやってやる!」
舞のやる気スイッチがONになった。
舞ってば、いつの間にクレーンゲーム得意になったんだか。
開始から4回で二人分のうさぎ取っちゃったよ。
「はい、未亜。」
差し出されたのは、薄ピンクのうさぎ。
「…「抱き枕にして寝よう」かな」
二人の言葉が重なる。
私たちは顔を見合わせ、吹き出した。