いつか、眠るまで

それから一週間。



未亜はまだ責任を感じていた。



「未亜のせいじゃないよ。」



舞は何度言ったことか。



「うん…」



未亜はいつも力なく返事していた。



そして、



「未亜おはよー！」



ある日。
舞ができるだけ明るく挨拶すると、



「あ、舞。おはよ。」



未亜が久しぶりに笑った。



舞は嬉しかった。



「未亜…元気になったんだね！よし！今日の放課後は遊ぶぞー！」



未亜は、笑いながら言う。



「何言ってるの、私、元々元気だよ」



「だってー、最近琉音くんのことがあったから全然遊べなかったんだもーん」



次の瞬間、有り得ない言葉。

























「琉音くん？……って、誰？」

























未亜は、楠木琉音の存在だけを忘れていた。