いつか、眠るまで
目を閉じれば、昔の記憶が思い浮かんでくる。
同じ目をした人が4〜5人いる横で、ベッドに横になっている自分がいる。
みんな、「大丈夫?」ばっかり。
鬱陶しいわけじゃない。
あぁ、また私は心配させてしまったんだなって後悔しただけ。
だから、左側は見たくなかった。
でも、天井も見たくなかった。
あの日…自分の余命を知った日。
ひたすらベッドの中で泣いた後、天井を見ると、それはまるで私みたいだった。