いつか、眠るまで








目を閉じれば、昔の記憶が思い浮かんでくる。



同じ目をした人が4〜5人いる横で、ベッドに横になっている自分がいる。



みんな、「大丈夫?」ばっかり。



鬱陶しいわけじゃない。
あぁ、また私は心配させてしまったんだなって後悔しただけ。



だから、左側は見たくなかった。



でも、天井も見たくなかった。



あの日…自分の余命を知った日。



ひたすらベッドの中で泣いた後、天井を見ると、それはまるで私みたいだった。







< 78 / 249 >

この作品をシェア

pagetop