恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「あ…あぁ、このぐらいの血なんて
大した事はない」

平気そうにする蓮先輩。

いやいや……大したことがあるでしょう!!

「大した事ありますよ!!
あ~こんなに血がボタボタと垂れて……」

私は、慌ててハンカチを取り出すと
蓮先輩の手に巻いた。

「………。」

「とにかく、早く保健室に行きましょう!
傷口にばい菌が入ったら大変です」

だが、そうしたら蓮先輩は、
ギュッと私を思いっきり抱き締めてきた。

えぇっ……!?

「キャアッ!!れ…蓮先輩?」

蓮先輩の突然の行動に驚いてしまう。

「…お前って雅が好きなんだよな?」

えっ!?

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