恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

そして、そのことを何も知らない私は、
蓮先輩の特別室を訪れようとしていた。

コンコンとドアのノックを叩いた。

「うるせぇ!!誰だ!?」

ビクッ!!

「あっ…く、倉田です」

急に怒鳴らないでよ……びっくりした。

機嫌が悪いのだろうか?

「……何だ、お前か……中に入れ」

「は、はい。失礼します」

恐る恐るドアを開けた。

入ってもいいと言っていたが
本当に大丈夫かしら?

すると蓮先輩の手から血が出ているし
粉々になった鏡を見て驚いた。

「えっ……どうしたんですか!?
鏡が粉々だし…手から血が出ていますよ?」

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